現場を舞台に、守る活動を次の段階へ。
慶野松原根上がり隊がフィールドパビリオン(FP)に参画したのは、「現場こそがパビリオン」という理念に強く共感したからです。万博という大きな機会を通じて、この松原の歴史や環境価値を広く発信したいという思いがありました。私たちは営利目的ではなく、環境保全を軸に活動する団体です。だからこそ、仮設の建物ではなく、長年守り続けてきたこの松原そのものを舞台にできるFPは、活動を一段引き上げる大きな機会になると感じ、参画を決めました。
淡路島・慶野松原根上がり隊
慶野松原根上がり隊がフィールドパビリオン(FP)に参画したのは、「現場こそがパビリオン」という理念に強く共感したからです。万博という大きな機会を通じて、この松原の歴史や環境価値を広く発信したいという思いがありました。私たちは営利目的ではなく、環境保全を軸に活動する団体です。だからこそ、仮設の建物ではなく、長年守り続けてきたこの松原そのものを舞台にできるFPは、活動を一段引き上げる大きな機会になると感じ、参画を決めました。
当初は、万博の冠によって直接的な来訪者増を期待していました。しかし実際には、「万博をきっかけに来た」という方は多くありませんでした。一方で、SNSを通じた間接的な広がりや口コミ効果は確実に感じています。FP参画を機に活動が可視化され、南あわじ市との連携も進み、拠点整備への理解や協力が得られるようになりました。即効性よりも、信頼の蓄積や地域内外からの評価の高まりという形で、着実な変化が生まれています。
苦労したのは、これまで無償で続けてきた活動を“プログラム化”し、価格を設定することでした。私たちにとって植樹や案内は日常の保全活動であり、そこに値段を付ける発想はありませんでした。しかしFP参画を通じて、活動を継続させるためには一定の仕組み化が必要だと学びました。また、文化財に関わる土地であるため、景観や法的制約から実現できない企画もありました。行政との調整を重ねる中で、地域とともに進める大切さを実感しました。
FP参画後、発信の重要性を強く意識するようになりました。SNSで活動を紹介したところ、「見て来ました」という来訪者が増え、寄付や協力の申し出も少しずつ広がっています。また、活動拠点が整備されたことで窓口機能が明確になり、地域内外からの問い合わせや連携の機会も増加しました。FPは単なる広報の機会ではなく、私たち自身の意識改革を促し、活動を支える裾野を広げるきっかけになりました。
FP参画によって得られた地域や行政の協力、寄付、参加者の増加という成果を、次の段階へつなげていきたいと考えています。2028年には国の名勝指定100周年を迎えます。その節目に「令和の松原サミット」を開催し、全国の松原関係者や環境保全団体と連携を深めたいと計画しています。子どもたちへの環境学習や植樹体験も継続し、次世代へ活動を継承していきます。FPはゴールではなく、地域とともに歩む新たなスタートだと捉えています。