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インタビュー

神戸モノづくり3代目 工場見学&体感ツアー「潮の風」

金川刺繍株式会社

神戸モノづくり3代目 工場見学&体感ツアー「潮の風」

Q1.なぜフィールドパビリオンに参画したのですか?

町工場の3代目が、ゆるやかにつながる

 潮の風は、神戸市のオープンファクトリーというイベントをきっかけに、同じような立場の町工場の3代目が自然に集まったことから始まりました。業種は違っても、事業承継や人材不足、モノづくりの価値をどう伝えるかといった悩みは共通しています。まずは「面白いことを一緒にやってみよう」という気持ちから月に一度集まるようになり、その延長線上で万博やフィールドパビリオンへの参画につながりました。利益追求が目的ではなく、神戸からモノづくりのワクワクを発信したいという思いが原動力です。

Q2.参画前に期待していたこと、参画して感じたギャップは?

外へ出たことで、化学反応が加速した

 参画前は、活動を知ってもらう機会になればという期待がありました。実際に参画してみると、それ以上に「出会い」が広がったことが印象的でした。普段なら接点のない企業や団体とつながり、ワークショップや展示、コラボ制作へと発展するケースも生まれました。もともと異業種で構成されたグループですが、外の世界に出ることでさらに視野が広がり、予想していなかった化学反応が起き続けています。露出の増加だけでなく、新しい可能性を実感できたことが大きな収穫でした。

Q3.活動を進める中で苦労したことは?

“大変”も前向きに乗り越える空気

 イベント出展や発表の場では、機材搬入や早朝集合など物理的な負担もありました。また、普段は工場内で完結する仕事が多いため、表に立って伝える難しさも感じました。ただ、潮の風は同業ではなく異業種の集まりであり、競合関係がないため衝突は少なく、互いを尊重する関係性があります。「自分たちが楽しむ」という前提があることで、壁があっても前向きに挑戦しようという空気が生まれています。苦労を共有できる仲間がいること自体が支えになっています。

Q4.取り組んで得られた効果や学びは?

モノづくりの物語が、世代を越えて届く

 大きな効果は、町工場の現場に子どもたちの目が向いたことです。ワークショップを通じて、小学生や中学生が目を輝かせながら体験し、成長とともに再び参加してくれる姿も見られました。普段は見えない工程や技術が、体験を通じて“物語”として伝わっていく。異業種だからこそ、お互いの強みを補い合い、役割分担が自然に機能していることも学びです。「助けて」と言える関係性があることで、新しい挑戦にも踏み出せています。

Q5. 今後の展望や目標は?

ゆるやかに、長く続く風を吹かせる

 今後は、コラボ商品や新しい企画にも挑戦しながら、活動を継続的な形へと育てていきたいと考えています。売上という成果も大切ですが、それ以上に“モノづくりの楽しさ”を広げることが軸です。潮の風は厳密な組織ではなく、青年会のようなゆるやかなつながりを大切にしています。必要なときに力を合わせ、無理なく続ける。その積み重ねが、神戸の町工場の魅力を未来へつなぐ風になると信じています。

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