“面白そう”から始まり、世界へ広がる鍛刀の現場
私は家業ではなく、テレビで刀鍛冶の特集を見て「面白そうだ」と感じたことがきっかけでこの道に入りました。弟子入りし、厳しい修業を経て今があります。
フィールドパビリオンへの参加も、特別な戦略というよりご縁からでした。ただ実際に参加してみると、インフルエンサーによる発信をきっかけに香港からお客様が来られるなど、新たな広がりが生まれました。地域の現場で行っている取り組みが、海外とつながる可能性を実感しています。
桔梗隼光鍛刀場
私は家業ではなく、テレビで刀鍛冶の特集を見て「面白そうだ」と感じたことがきっかけでこの道に入りました。弟子入りし、厳しい修業を経て今があります。
フィールドパビリオンへの参加も、特別な戦略というよりご縁からでした。ただ実際に参加してみると、インフルエンサーによる発信をきっかけに香港からお客様が来られるなど、新たな広がりが生まれました。地域の現場で行っている取り組みが、海外とつながる可能性を実感しています。
フィールドパビリオンだから急に人数が増える、という印象はありません。ただ、来られる方の熱量が高いと感じます。「本気で体験したい」という思いを持った方が多い。
外国からのお客様も増えましたが、翻訳アプリを活用しながら対応しています。火や鉄を前にすると、言葉以上に伝わるものがあります。日本文化に強い関心を持つ方との出会いは、大きな刺激になっています。
体験で最も気を遣うのは時間と安全です。工程には順番があり、決められた時間内に終わらせる必要があります。基本的に一人で対応しているため、人数が増えると進行管理の難しさも増します。
出来に多少の違いがあっても、最終的には“刃物として使える状態”まで責任を持って仕上げます。そこは職人として譲れない部分です。
体験者は年齢も国籍もさまざまです。工程を詳しく知りたい方もいれば、叩く感覚を楽しみたい方もいる。相手に合わせて説明や距離感を変えることが重要だと学びました。
また、海外の方の強い関心に触れることで、自分たちが当たり前に続けてきた技術の価値を再認識しました。フィールドパビリオンは、技術そのものだけでなく、その背景や想いを伝える場になっています。
安全や品質の観点からす、焼き入れや研磨など、刀鍛冶の核心部分のべてを体験化することはできません。本物であることは守り続けたいと思っています。
その一方で、体験の入口は広げていきたいです。この鍛刀体験が、国内外の人にとって日本文化を知るきっかけになり、その積み重ねが、地域の魅力発信にもつながると考えています。