❶神鍋高原《アクティビティ》

　神鍋高原は兵庫県北部に位置し、神鍋火山群を中心とした高原エリアであり、雪・水・木に恵まれ、自然と共生してきた地域。スノーシーズンだけに依存しない四季型観光に転換し、グリーンシーズンには、マウンテンバイクや気球、パラグライダー等のアクティビティに加え、合宿誘致などにも取り組んでいる。
　ひょうごフィールドパビリオンのプログラム『神鍋高原まるごとアクティビティ体験』では、世界ジオパークに認定された「山陰海岸ジオパーク」の高原エリアである神鍋高原をガイド付きで散策できる他、近畿で唯一の噴火口や、噴火の際に出た溶岩流等火山が生み出した、独特の風土について学習できる。

❷空の駅《ガイドツアー》

　余部鉄橋は、明治45年の完成から約100年間、山陰本線の運行を支えてきた。平成22年にコンクリート橋に架け替えられた後は、「空の駅」展望施設として生まれ変わった。
　ひょうごフィールドパビリオンのプログラム『余部鉄橋「空の駅展望施設」からの絶景を体験』は、空の駅展望台から高さ約41mの浮遊感と山陰海岸の絶景を楽しみつつ、ガイドの案内により、約100 年間山陰本線の運行を支えてきた旧余部鉄橋の歴史を後世に伝えるとともに列車転落事故の教訓を学べる。

❸湯村温泉《宿泊》

　湯村温泉は約1,200年前に開湯され、NHKドラマ「夢千代日記」の舞台としても脚光を浴びた。
　「荒湯」とよばれる98度の熱湯が毎分470リットル湧き出ており、その温泉に入浴するだけでなく、食材の調理や洗濯、発電に活用するなど、住民の日々の暮らしに取り入れてきた地域に根ざした温泉街として有名。

❹湯村温泉《湯がき体験》

　２日目も、湯村温泉からスタート。湯村温泉は、温泉文化が家庭の暮らしまで行き届き、現在では湯がきだけでなく、含有される重曹を活用した洗濯や高温の温泉を活用した旅館の暖房等、「生まれてから温泉三昧」の生活文化は進化を続けている。
　ひょうごフィールドパビリオンのプレミアプログラム『自然エネルギーを活用した「湯がき体験」』では、実際に湯がき体験を行い、CO₂を排出しない環境に優しい取組への気づきを与えてくれる。

❺浦富海岸島めぐり遊覧船《クルーズ》

　洞門洞窟や断崖絶壁の間を進む迫力ある景観を楽しむことができる、『「遊覧船」浦富海岸島めぐり』。小型船に比べ、船の揺れが少なく、のんびりゆったりとしたクルージングを堪能できる。
　また、『「小型船」冒険クルージングうらどめ号』は、遊覧船では通れない狭い航路を通り、洞門や洞窟、水深の浅い入り江にも入る。高さ70メートルの断崖の真下でその迫力を体感でき、箱めがねで海中観察も楽しめる。
　その他にも、『「グラスボート」浦富海岸海中めぐり』では、船内中央の船底がガラス張りになっているので、船内から海底の岩や砂、海藻、時には船の真下を泳ぐ魚を観賞することもできる。

❻山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館《見学》

　山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館は、『山陰海岸ジオパーク』の魅力をさまざまな資料や映像で紹介している。エントランスの水槽や体験学習コーナーでは山陰海岸の砂や生きものを観察することができ、さまざまな学習相談にも利用できる。
　また年間を通して、野外観察会や自然講座なども行っている。

❼浦富海岸ジオサイト《ガイドツアー》

　浦富海岸は約3,000万年前、日本海形成前の大陸の時代の花崗岩でできた岩石海岸。日本海の荒波や冬の季節風などが、花崗岩を節理や断層に沿って浸食し、海食洞門や離れ岩、波食棚などの海岸地形をつくっている。
　主な見どころは千貫松島、鴨ヶ磯、城原海岸。アップダウンがあり、難易度は高めだが、この三か所を通る自然歩道を歩いて波が作る造形は、疲れを吹き飛ばす程、美しい。
　岩美町を熟知したガイドと一緒に、複雑な海岸線の成り立ちやそこに棲む生き物や植物、人々によって育まれてきた歴史や文化などを聞きながら歩くことで、新たな岩美町を発見できる。

❽鳥取市内《宿泊》

　鳥取の観光といえば、もちろん鳥取砂丘。鳥取空港からも近く、絶対に訪れていただきたいスポットだが、 その周辺にもコンパクトに観光地が点在するのも鳥取市の特徴。アクティビティも豊富な鳥取砂丘は 日中に訪れる方も多いが、市内に宿泊して朝日が昇る足跡の少ない早朝や、夕日が沈むロマンチック な一面、 きれいな夜の星空など、入場時間の制限がない自然の観光地ならではの楽しみ方もできる。
　また鳥取市内には、牛ホルモンが入ったご当地焼きそばの「ホルそば」や鳥取のソウルフード「とうふちくわ」、賀露港では松葉がにや名物の「元祖いか丼」など、 ここでしか味わえない魅惑の食がある。

❾鳥取砂丘《散策》

　10万年以上の歳月をかけて生まれた砂丘は、鳥取県のシンボル。あるときは豪快に、あるときはおだやかに表情を変える鳥取砂丘。風が吹くたびに変わる風紋や砂簾（されん）は、まさに自然がつくりだす芸術。とくに早朝、まだ誰も足を踏み入れていない砂丘の一面に広がる風紋は格別に美しい。
　周りに星空を遮るものがないので、夜空を見渡すにもオススメの場所で、砂丘に寝転がれば、まるで星空に包まれるよう。
　近くの鳥取砂丘ビジターセンターでは、砂丘の自然・歴史に関する展示やミニシアターがあり、砂丘をさらに楽しめる。

❿鳥取民藝美術館《見学》

　日本各地の民藝品と海外の民藝品を展示。約5,000点の収蔵品があり、民藝研究家·吉田璋也による長年の蒐集品と、デザイン·プロデュースした作品を紹介している。建物は、昭和32年に再建した後、2階を増築し、国の登録有形文化財に認定された。
　隣には、鳥取県内外の民藝品を扱う「たくみ工芸店」、地元の食材をふんだんに使った料理が食べられる「たくみ割烹店」がある。

⓫マリンピア賀露《散策》

　マリンピア賀露は、賀露港等で水揚げされた新鮮な魚介類を中心に、豊富に揃えている。また、鳥取県産の旬の農畜産物、それを原料として製造された加工品も並んでおり、併設したレストランでは、旬の食材を楽しめる。
　「かろいち」、「わったないな食のみやこ鳥取」、「かにっこ館」など、様々な見どころ・食べどころがある。