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体験してみた!

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温かいのは温泉だけじゃない!? 温泉と平和の町「湯村温泉」

但馬

自然エネルギーを活用した「湯がき体験」

王冠
取材日|2024年7月27日

湯村温泉。その名の通り温泉が有名なんだな。そう考えていませんか?実際、私は湯村温泉のある新温泉町に足を運ぶまでそう考えていました。そんな私が湯村温泉の魅力をたっぷりとレビューしていきたいと思います。

まずは湯がき体験

まず初めに私が湯村温泉に訪れた際、「まるでジブリの世界に来たようだ」と感じました。

町並みからは古風な景観が見られ、非現実的な世界を味わうことができました。

湯村温泉を散策するにあたり、湯村温泉観光協会の方にガイドいただくことになりました。

その中で「湯がき体験」を体験させていただきましたが、湯村には荒湯という温泉が湧き出ており、それを利用して卵や野菜を湯がくことができるそうです。

卵や野菜を湯がく以外にも、練乳を荒湯に長時間つけることで、生キャラメルにすることもできるそうです。

ちなみに私たちは、ガイドの方から事前に作っていただいた生キャラメルをいただいたのですが、それがとても絶品でした。

皆さんも荒湯に行くときには、ぜひ練乳を持って行って生キャラメルを作ってみてください。

「おばあカフェ」へ

次に「おばあカフェ」を覗いてきました。おばあカフェはお菓子の製造販売を手がける(株)但馬寿を卒業されたOGの方々が営業しています。

明るい方たちばかりでとてもほっこりした気持ちになりました。

店内には壁一面におばあ語録が貼ってあり、見るのがとても楽しかったです。

この語録には、おばあたちの心温まるメッセージが書かれていて、日々増えていく語録を楽しみに、また行きたいと思えるようなお店でした。

次に向かったのは「夢千代館」です。皆さんは湯村温泉と広島県の関係を知っていますか?

実は湯村温泉は、夢千代日記という原爆症を患った主人公・夢千代を描いたドラマの舞台になった場所なんです。

ここから広島と新温泉町とのつながりが始まりました。新温泉町には数々の広島とのつながりがわかるものがあります。夢千代の像や広島市から持ってきて植えた木。

そして夢千代館もその一つです。新温泉町は広島とともに平和を願っているのです。

夢千代の像

夢千代館の中

夢千代館では、ドラマで使われたセットが再現されています。その中に「夢てがみ」というものがあります。

夢千代館のセットの中に赤いポストがあり、そこに夢てがみを投函すると、1年後の未来の自分や大切な人に手紙が届きます。

湯村温泉に訪れた際にはぜひ書いてみてください。

このポストに夢てがみを投函できる

次はお待ちかねの温泉

今回は「薬師湯」さんの温泉に入ってきました。

さすが温泉町ということで、とても気持ちよかったです。露天風呂はコンパクトな造りで、空と植物を見ながら日々の疲れを癒すことができる空間です。

そして温泉に入ったあとは、畳の部屋でリラックスすることができます。

皆さんも、湯村温泉の薬師湯さんで日々の疲れを癒してみてはいかがでしょうか?

「カフェ98℃」

そして最後に向かったのは、湯がき体験ができる場所のすぐ側にある「カフェ98℃」です。店内はとてもおしゃれで、最高の映えが狙えます。

私が注文した自家製のレモンスカッシュは、ほどよい酸味と甘さでとても絶品でした。

また、デザートに頼んだ荒湯キャラメルのガレットも、湯村温泉で作られた生キャラメルが使われており、新温泉町でしか味わえない最高の1品でした。

荒湯キャラメルのガレット       たまごサンドとレモンスカッシュ

短い時間でしたが、新温泉町の温かさに多く触れることができました。

温泉の温かさはもちろんですが、人と人との温かさ、そして平和に触れることでの温かさで溢れた町でした。

取材者:芸術文化観光専門職大学 1年生 阿部 寿希也