ひょうごを学ぶ!

日本一や世界一がいっぱい

真珠加工

真珠加工
世界の真珠の7割が神戸を経由
世界の真珠の7割が神戸を経由

 世界中の人々に古代から珍重され愛されてきた真珠を養殖する技術が確立されたのは、今から130年ほど前のことです。三重や愛媛など西日本各地で養殖された真珠は、神戸での加工を経て世界へと出荷されていきます。日本の加工技術の水準は非常に高く、「日本品質」として海外市場では別格の認識となっています。オースラリアやポリネシア諸島で生産された南洋真珠も神戸の加工を求めて集積され、世界の真珠の約70%が神戸を経由して市場へと届けられています。

海の豊かさあっての真珠産業
海の豊かさあっての真珠産業

 養殖真珠は母貝となるアコヤ貝などの貝が、真珠を生成する段階で二酸化炭素を吸収してくれます。真珠となる部分以外でも貝柱は食用にしたり貝殻はボタンなどの装飾品にしたりと活用されます。そして、何よりも大切なのが海の環境です。海の環境が汚染されていると、アコヤ貝は病気になって死んでしまいます。近年では気候変動による海水温上昇を踏まえた養殖方法の研究も行われています。

なぜ神戸を経由するのか
なぜ神戸を経由するのか

 神戸北野地区で真珠加工産業が発展したことには、背後にそびえる六甲山系の山々の存在が大きく関係しています。山に反射して優しく緩和された太陽光が、繊細な真珠の選別や加工作業に適していたからです。そして、その山裾からすぐ先に神戸港があることで、真珠の養殖産地である西日本各地から真珠を運び入れ、加工後に世界に輸出するうえでも絶好地であったのです。


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