近代日本の発祥の地
幕末の開国を契機に、西洋の様々な文化が神戸から日本へと持ち込まれ発展してきました。洋菓子や靴は今でも神戸の地場産業として地域経済を支えています。映画やジャズなど親しみのある文化も神戸から始まりました。神戸に住む外国人たちの娯楽として持ち込まれたゴルフは、兵庫の主要なスポーツ資源として発展しました。
ヒト・モノ・文化が行き交う地
かつて日本の中心であった京都・大阪・奈良とも近く、天然の良港であった神戸は、古くから海外の様々な人や文化、物品が行き交う場所でした。その潮流は幕末の日本開国でいっそう深まりました。貿易関係者をはじめ数多くの外国人が暮らし、日本でも神戸にしかないような様々な宗教の寺院が建立されています。それでいて日本文化もしっかりと残っています。神戸は多文化共生を先導する街なのです。
天然の良港
背後にそびえる六甲山系からそのまま大阪湾へと落ち込む急峻な地形によって、沿岸部の水深が急激に深くなっているのが神戸港の特徴です。大きな船が入港可能となる深度、六甲山系や岬などの風よけが備わった神戸港は、「天然の良港」として中世から国際交易港としての役割を果たしてきました。六甲山系の麓の傾斜地にある異人館エリアでは、外国人貿易商達が船の入港を屋敷から一望し、坂を下って港に駆けつけたと言われています。