特徴ある「温泉街」が多数あります
兵庫県には、多彩な温泉が数多くあります。有馬は「日本三古湯」「天下の三名泉」として今に至るまで非常に高い評価を受け続けています。城崎や湯村も1000年以上の歴史ある温泉です。洲本は朝日、赤穂は夕日と美しい景色が楽しめます。また、日本海側では冬のカニ、神戸近郊では神戸ビーフ、淡路島ではフグやハモなど旬の海産物と、地域のブランド食が満喫できます。
温泉で身も心も健康に
有馬温泉ではカラス、城崎温泉ではコウノトリが傷を癒やしたとの伝承があるとおり、医学が発達していない時代から、温泉のもつ療養効果は認知されていました。温熱効果によって血行促進や免疫力強化などの作用があることが理論的に認められていますし、含有成分による薬理効果も認められています。こうした温泉そのものの療養効果に加えて、素晴らしい景色や環境のなかにある旅館で美味しい食事を味わって心と身体をリラックスさせる、日本ならではのサステナブルツーリズムスポットです。
「城崎温泉」は街全体が大きな温泉旅館
兵庫北部、日本海に近い城崎温泉は、1300年もの歴史があると言われています。さらに昔には、傷ついたコウノトリが傷を癒やしたという伝説もあります。城崎温泉は今から100年前の北但大震災で壊滅的な被害を受けました。その復興を契機として、温泉街全体を一つの大きな温泉旅館として見立てるコンセプトの街づくりに取り組み、地域の共存共栄を実践しています。旅館をベースに、浴衣を着て温泉街の外湯や飲食店を巡るのが城崎スタイルです。
温泉とともに暮らす街「湯村温泉」
兵庫と鳥取の境界付近にある湯村温泉では、98℃の高温泉が毎分470Lも湧いています。泉源の深度が浅く湧出量も豊富なので、旅館だけでなく一般家庭でも生活の中で温泉が使用されています。米、野菜、卵を温泉で茹がくと、温泉の成分によって美味しく仕上がります。街の散髪屋さんでは、温泉で洗髪をします。旅館の空調にも温泉の熱が有効活用されています。この地域の生活は自然の力に支えられてきました。