230年以上の歴史を誇るNo.1先染織物
播州織は、糸を先に染め、染め上った糸で柄を織る「先染め」という技法を用いています。自然な風合い、豊かな色彩などが特徴の生地はシャツやブラウス、ホームウエア、アウター、ストールなど様々な製品に加工されています。国内先染織物の約60%のシェアを占め、その品質の高さで国内のみならず海外からも高い評価を受けている播州織は身近な存在です。
地域経済だけでなく地域社会も支えています
従来からの、糸染めと密接に関係する排水の浄化だけでなく、天然素材やリサイクル素材の活用、高機能な生地の開発など、様々な工程でSDGsの取組みが進んでいます。また、生地の高付加価値化・最終製品化を進める一環で、官民一体となって若手デザイナーなどの産地への移住を促進してきました。産業だけでなく街の活性化と持続可能性の向上にも貢献しています。
カラフルな糸の色を引き出すのは
播州織は、日本列島のほぼ中央に位置する兵庫県西脇市を中心とした北播磨地域で生産されている先染織物です。この地域を流れる3つの川があり、糸染めに必要となる水資源が豊富であったことから織物業が定着しました。そして、その水の性質が、発色の良さを生み出す軟水であったことに由来します。