ゴルフ場もアイアン製造も日本初
神戸開港をうけて神戸に定住したイギリス人貿易商が、同胞の友人達との団らんのなかで発案した、日本初となるゴルフ場づくり。まったくのDIYからスタートして、1903年に完成したのが神戸ゴルフ倶楽部です。今や兵庫は日本のトップコースと最難関コースも含む、国内屈指、世界でもトップクラスのゴルフデスティネーションです。その兵庫では、古くから盛んであった鍛冶の技術を時代とともに変化させて、刀鍛冶の技術の応用で国産初のゴルフアイアンヘッドの製造が約100年前に始まりました。
時代に合わせて生産品も変化
播磨は古くから鍛冶が盛んな地域でしたので、県の金属加工に関する研究施設が100年以上前から設置されていました。日本初のゴルフ場ができてから15年ほど経った頃、その研究施設にいた当時の研究員と播磨北部の職人が試行錯誤を重ねた結果、ついに刀鍛冶の技法を応用した鍛造と研磨の技術によって、国産初のアイアンヘッドが完成しました。鍛造品ならではのやわらかな打感と澄んだ打球音は、世界のトッププロにも愛用されています。
世界トップクラスのゴルフデスティネーション
兵庫が国内屈指、世界でもトップクラスのゴルフデスティネーションに成長した背景には、北摂から播磨にかけてなだらかな里山地帯が広がっていたことがあります。急峻な六甲山系の後背地にあるこれらの地域は、適度な勾配がある丘陵地としてゴルフ場建設に最適です。また、人口集中地である神戸や大阪からのアクセスも良く、屋外スポーツに最適な温暖少雨の瀬戸内式気候でもあります。