ひょうごを学ぶ!

なんでもある日本の縮図

いろんな島々

いろんな島々
特徴的な「島」があります
特徴的な「島」があります

 兵庫県の島といえば、真っ先に淡路島が頭に浮かびます。10万人以上の人々が暮らす瀬戸内最大の島は、近年、関西圏の旅行先として人気です。ですが、その淡路島からみて離島となる、400人ほどの人々が暮らす沼島はあまり知られていません。また、姫路市沖には有人島4島を含む約40の島からなる家島諸島もあります。こうした島々では、限られた土地ならではの独特の街並みが形成されていて、島ならではの産業が営まれています。

島暮らしに魅せられて
島暮らしに魅せられて

 島では人口減少が急速に進んでいます。この10年間のうちに兵庫県では人口が約3%減少しました。同じ期間、淡路島では15%以上、沼島や家島諸島では約30%もの人口が減少しています。一方で島に魅せられて、島を盛り上げようとする若者もいます。彼らは、島の住民や産業との関係を構築しながら、これまで見落とされていた島の価値を高めるべく、奮闘されています。こうした小さな種を育てることで、島の持続可能性を高まっていきます。

淡路島の離島「沼島」
淡路島の離島「沼島」

 淡路島の南東約5kmの沖合に浮かぶ離島「沼島(ぬしま)」は、おのころ島の有力な伝承地です。その象徴が高さ30mの巨岩「上立神岩(かみたてがみいわ)」で、イザナギとイザナミが夫婦となった場所「天の御柱」のモデルと言われています。地元漁師が操縦する漁船に乗って周囲約10kmの沼島を一周するガイドツアー「沼島おのころクルーズ」では、上立神岩や様々な伝承の残るスポットを間近で見ることができます。離島の特徴的な街並みをくぐり抜け、海上から眺めるのもまた違った趣があります。

瀬戸内に浮かぶ「家島諸島」
瀬戸内に浮かぶ「家島諸島」

 姫路市の沖合約18kmに位置する家島諸島では、島での暮らしをを反映した特徴的な景観が形成されています。最も人口の多い家島では、主要産業の海運業や漁業を支えるドックが湾一帯に建ち並び、また、急な斜面に家屋が所狭しと立ち並ぶ様は別世界に足を踏み入れたような気分になります。平地が少ないので、細く入り組んだ路地も迷路感満載です。漁業が盛んな坊勢島では、全国でも一、二を争う数の漁船が係留され、水産業関係の施設が島内にも海上にもたくさんあります。また、採石業が盛んな男鹿島と西島では、採石場の独特な景観が圧倒的な存在感を示しています。


関連するプログラム