姫新線で巡る兵庫・岡山ローカル線の旅
2026年に90周年を迎える「JR姫新線」で巡る1泊2日のローカル線の旅。初日は、西播磨のひょうごフィールドパビリオンを中心にMyしょうゆ作り体験や昼間の天体観察をした後、湯郷温泉に宿泊。2日目は津山を中心に、津山まなびの鉄道館で鉄道車両の見学や、津山城、城東重要伝統的建造物群保存地区の散策を楽しみます。
所要時間
1泊2日交通手段
公共交通機関(タクシー含む)予算目安
時期によるSTART
1日目
「姫路駅」から「本竜野駅」までJR姫新線で約20分
「本竜野駅」から「発酵LabCoo 」まで徒歩で約15分
❶発酵LabCoo 《しょうゆ作り》
日本料理には欠かせない、食材の色や風味を活かし料理を引き立たせることができる淡口醤油は、江戸時代に龍野で生まれました。龍野を流れる揖保川の伏流水と、付近の播磨平野から産出される良質の大豆、小麦、米、そして赤穂の塩と、主原料が近隣で容易に入手できたことが、淡口醤油誕生の背景にあります。
ひょうごフィールドパビリオンのプレミア・プログラム『龍野に息づく、醸造体験および蔵見学ツアー』では、搾りたて生醤油をベースに様々なフレーバーを組み合わせたMyしょうゆ作りや、自家製のみそを使った味噌玉づくりなど、代々家庭で受け継がれ、地域に根付く発酵文化を体験することができます。
- 住所:
- 兵庫県たつの市龍野町下川原22-2
- URL:
- https://expo2025-hyogo-fieldpavilion.jp/program/26
問合せ先:発酵LabCoo(上記URL参照)
「発酵LabCoo 」から「本竜野駅」まで徒歩で約15分
「本竜野駅」から「佐用駅」までJR姫新線で約45分
「佐用駅」から「西はりま天文台」までタクシーで約10分
❷西はりま天文台《天体観察》
星空の町(全国 108 市町村が選出)に認定された自然豊かな佐用町は、「良好な環境保護に関する条例」を制定し、清流や星空等の自然環境を継承することを目指しています。町内の大撫山(おおなでさん)山頂にある兵庫県立大学西はりま天文台には一般の方が直接覗いて星空を観察できる公開望遠鏡としては、世界最大級となる口径2メートルの「なゆた望遠鏡」があり、天文台研究員の解説を聞きながら、季節に応じた太陽系の惑星や宇宙の星及び銀河等を観察し、宇宙を身近に感じることができます。
ひょうごフィールドパビリオンのプログラム『西はりま天文台での「夜間天体観望会」と「昼間の星と太陽の観察会」』では、60cm望遠鏡や太陽望遠鏡を使用して、肉眼では見ることのできない昼間の星と太陽を観察します。
- 住所:
- 兵庫県佐用郡佐用町西河内 407番地2
- URL:
- https://expo2025-hyogo-fieldpavilion.jp/program/184
問合せ先:兵庫県立大学 西はりま天文台(上記URL参照)
ランチ:佐用名物「ホルモン焼うどん」がおススメ @佐用駅
「西はりま天文台」から「紙すき文化伝承館」までタクシーで約20分
❸紙すき文化伝承館《紙すき体験》
中世から昭和頃まで旧上月町皆田で作られていた皆田和紙(かいたわし)。文明7年(1475年)に奈良の興福寺で使用されていたという記録もあり、古くから屏風や障子紙として使われており、江戸時代には最盛期を迎えました。現在は、皆田和紙の産業としての役割は途絶えていますが、地元有志の保存会が中心となり、伝統技術等を後世に伝承していく活動を展開しています。
ひょうごフィールドパビリオンのプログラム『手漉き和紙 紙漉き体験』では、日本特有の工法で希少性の高い「流し漉き」や、和紙の手漉き・小物作りが体験できます。
「紙すき文化伝承館」から「上月駅」まで徒歩で約15分
「上月駅」から「林野駅」までJR姫新線で約30分
「林野駅」から「湯郷温泉エリア」までバスで約5分 ※公共バス or 旅館送迎バス
❹湯郷温泉《宿泊》
今から約1,200年前に、円仁法師が1羽の白鷺が足の傷を癒しているのを見て発見したとされる湯郷温泉は、別名「鷺の湯」と呼ばれている名湯です。無色透明の湯は美肌の湯として女性に人気があります。温泉街には、カフェやアートギャラリー、レトロなおもちゃ館などが点在し、情緒あふれるまち歩きが楽しめます。
また、陶芸や木工、革小物、アクセサリー、玩具など、様々なものづくりスポットも多く、現代玩具博物館・オルゴール夢館では、100年以上前に作られたヨーロッパ製のアンティークオルゴールの荘厳な音色を楽しめるオルゴールコンサートが開催されるなど、温泉プラスαで楽しめます。
2日目
「湯郷温泉エリア」から「林野駅」までバスで約5分 ※公共バス or 旅館送迎バス
「林野駅」から「津山駅」までJR姫新線で約25分
「津山駅」から「津山まなびの鉄道館」まで徒歩で約10分
❺ 津山まなびの鉄道館《見学》
津山まなびの鉄道館は、旧津山扇形機関車庫として車両、転車台、蒸気機関車の動輪など展示するスペースと、岡山の鉄道の歴史や、鉄道のしくみを体験しながら学べるスペース、さらに、津山の街並みをジオラマ展示したスペースで構成されています。
1936年に建設された旧津山扇形機関車庫は現存するものでは国内2番目の規模を誇る貴重な施設で、国内で1台のみ製造された大馬力のエンジンを積んだディーゼル機関車「DE50-1」が展示されるなど、鉄道ファン必見のスポットで、レトロな映えスポットとしても人気があります。
- 住所:
- 岡山県津山市大谷
- URL:
- https://www.tsuyamakan.jp/manabi
問合せ先:津山まなびの鉄道館(上記URL参照)
ランチ:津山のご当地グルメ「津山ホルモンうどん」はもちろん、牛骨のまわりから削ぎ落した部位「そずり」とごぼうやニラ、豆腐などの具材と一緒に醤油ベースのだしで味わう津山を代表する郷土料理「そずり鍋」がおススメです!
「津山まなびの鉄道館」から「津山城」まで徒歩で約25分
❻津山城(鶴山公園)《レトロな町並み散策》
「日本100名城」や「日本さくら名所100選」に選ばれている津山市のシンボル。本能寺の変で討死した森蘭丸の弟、森忠政が1616年に築城しました。明治の廃城令によって建造物はすべて取り壊されましたが、2005年に築城400周年を記念して備中櫓(びっちゅうやぐら)が復元。約45mの高さを誇る雄大な石垣とともに新たな人気スポットとなっています。
県内でも1、2を争う桜の名所として知られ、約1,000本の桜が咲き誇る景観は見事です。また、紅葉の名所としても知られ、石垣と紅葉のコントラストは目を奪われる美しさです。
「津山城」から「城東重要伝統的建造物群保存地区」まで徒歩圏内
❼城東重要伝統的建造物群保存地区《町並み散策》
津山城の東には城下町らしい姿を色濃く残している「城東地区」があります。江戸時代後期から明治時代にかけて、多くの優れた洋学者を輩出した津山藩。町並みの中には、全国でも数少ない洋学専門の博物館もあり、オランダ人が長崎の出島に持ち込んだとされるコーヒーに「珈琲」という当て字を考案した、洋学者の宇田川榕菴(うだがわようあん)についての展示のほか、何と「解体新書」の原本も見られます。
また、火の見櫓が印象的な作州城東屋敷、江戸時代に建てられた町家が保存されている城東むかし町家など歴史ある町並みの散策を楽しめます。
- 住所:
- 岡山県津山市橋本町~東新町
- URL:
- https://www.tsuyamakan.jp/rcCEUdxa/9GIFqPr8
問合せ先: 津山市観光協会(上記URL参照)
備考:お土産に「津山榕菴珈琲」はいかがですか。「珈琲」の当て字を考案した榕菴にちなんで生まれた「津山榕菴珈琲」は、当時、オランダを通じて日本に持ち込まれたコーヒー豆と同種のものをブレンドしたこだわりの味わいです。
「城東重要伝統的建造物群保存地区」から「津山駅」まで徒歩で約25分
「津山駅」から「岡山駅」までJR津山線で約85分
「岡山駅」から「姫路駅」まで新幹線で約20分